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■1号機(エレキット TU-870改)

 見た目はエレキットTU-870。しかし中身は別物。羊の皮をかぶった狼.......とまではいかないが、「羊の皮をかぶったペーター少年」ぐらいにはなっているはず。

 

 初めての超三アンプは、はじめて作った真空管アンプTU-870を改造して作りました。手作りアンプの会(仮称)高橋さんおよびタムさんのページを参考にしています。

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 基板はオリジナルの物をそのまま使い、シャーシの隙間に大きなコンデンサを埋め込んであります。でもシャーシに余裕がなかったので、追加したのはリップルフィルタ用の400WV/220μF1個と、出力段のパスコン用の200WV/330μFだけです。メイン基板と入出力端子の基板のあいだに挟まれているのがそれです。
 
 
 
 

 
 
 残念ながら基板の改造をここに詳しく書くことはできないので、わたしがやった方法を。

  1.  まずオリジナルの回路図と基板のパターンを説明書からコピーします。高橋さんの回路図をプリントアウトしてください。
  2. これらをじっと見比べて、どう考えても不要となりそうな部品を外します。
  3. 次にもう一度じっと見比べて、修正ペンと鉛筆で回路図を書き換えながら基板のパターンを使えるところは使い、足りないところはジャンパをとばします。
  4. でもこれだとどうしてもダメなところがあります。わたしは最悪あとで元に戻せるようにという腹があったので、パターンカットはせず真空管ソケットの足を浮かせました(もっともわたしの場合たまたまうまく行ってしまったため、実際に元に戻したことはありません)。やりかたは浮かせたい足のところだけハンダをとかし、ラジオペンチなどで曲げながら引っぱり出すだけです。基板用のソケットの足は柔らかいので一応は可能ですが、乱暴なやり方なうえショートの可能性もあり、おすすめはできません。

ftp://ftp3.nifty.com/homepage/dsc00056.jpg 初段の回路をユニバーサル基板に作り、線でつなぎます。基板上に載せられない部品は空中配線にしました。デカップリングからすると最悪の配置のような気もしますが、同じ基板に出力管のパスコン/カソード抵抗も入っています。

 最後に入出力端子とボリューム、入力切り替えなどの配線をおえれば完成です。ボリュームやスイッチ、端子類はもともとついていた部品をそのまま流用します。

 こんなふうに書くと大変そうですが、素人のわたしにも2晩でできました。この方法はパターンと回路図を何度も見比べることになるので、回路の勉強にもなるといううれしいおまけが付いてきます。

 配線の間違いがないことを確認できたら、コンセントを差し込み、電源を入れます。しばらくコンセントに手を置いたまま、煙とか変な臭いとかがしないことを確認し、スイッチを切って入出力端子に機器を接続し、もう一回スイッチを入れます。異常がないことを確認したら、初段のソース(真空管でいうところのカソード)抵抗を調整して、音が出ればOK。

 以上の改造が終ったのが夜中の2時。でてきた音を聴いたときの感動は忘れられません。頭の汗の穴が一斉にぱっと開くような感じでした。熟睡していた妻をたたき起こして聴かせました。妻もことばを失っておりました。

 そんなわけでなんとか成功した超3アンプ1号ですが、ソケットの足を浮かせたり空中配線をしたりと結構危なっかしいところが残ってます。同じ方法でやってみようという方は(あんまりいないと思うけど)、自己責任で、くれぐれもご注意を。言うまでもないことですが、改造すればメーカーの保証が受けられなくなることをお忘れなく。

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