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東芝の「かなりや」はご覧のとおりの個性的なデザインで骨董市場では結構な人気。きれいなやつはそこそこの値段がする。 同じ時代の他のメーカーの製品と比べて小型で実装密度はかなり高い。 スペースが限られているので、シャーシ上は球と出力トランスとコンデンサでみっちり埋まってしまう。小径スピーカーにはエンクロージャーがつけられないので、パラシングルで無理やり音量を稼ぐ方式にした。 |
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国産では根強い人気のラジオ。外観がまともな個体だと5000円は下らない。これもだいたい相場で手に入れた。流石に人気があるだけあって、このかわいい名前にふさわしいデザイン。同じ時代の国産ラジオの中では抜きん出ている。おまけに小さい。2バンドのラジオとは思えないぐらい小さい。たぶん天板が溶けないギリギリの大きさなんじゃないかと思う。 ちなみにこの時代のラジオは、天板が融けている個体が結構ある。たぶんユーザーが裏板を壁付けにしたりして使ったせいだと思うけど、その程度のことで融けてしまう材質と設計だったのも大きな要因。 写真ではよくわからないけど、オークションで手に入れた時にはプラスチックが経年劣化していてあちこちポロポロと崩れて、小さなカケやヒビだらけだった。 |
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こっち側の側面はなんか斑の模様がついているが、これは洗っただけで取れた。 |
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こんな感じ。 ヒーター電圧が35V+35V+12V+12V で94V。これでもなんとかなりそうだけどヒーター保護のため抵抗で電圧を下げておいた。 |
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出力管が二本なので熱量もすごい。もともとこの位置には出力管と整流管があったんで、発熱量もそんなに変わらないはず。裏蓋にもともと付いている導熱用のアルミ板ではちょっと頼りなかったので、小型ファンを2個つけた。 |
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糸掛けダイヤルはそのまま残して、バリコンの位置にロータリーエンコーダーを仕込み、PICマイコンを介して曲送りをコントロールする仕組み。チューニングダイヤルを回せば曲を送れる。 |
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